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シロオビヒカゲ羽化

早朝からシロオビヒカゲが羽化していました。沖縄産らしくない渋い模様です。特に後翅外縁の楕円形の中、普通のジャノメ模様でなく、小さな点で何か文字が書いてあるようなゴニョゴニョした斑紋がおもしろいです。雌雄を揃えて蚊帳に入れれば累代飼育もできるようですが、今年は奄美大島遠征の予定を立てているし、チャマダラセセリの飼育が忙しそうなので、パスすることにします。

シロオビヒカゲ♂

 

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黒いウスバシロチョウ

ウスバシロは最近、青森の白いのを採りに行っていましたが、さすがに東京を横切って行くのは憚られたので、近場(滋賀県)の黒いウスバシロ採集にしました。先輩に教えてもらった場所です。ウスバアゲハという和名も使われますが、これだと白いのをバシロ、黒いのをバクロと呼びにくくなってしまいます。いずれにしろ昔から呼んでいる名前でいきます。しかしジャノメチョウ科がなくなってタテハチョウ科に統合されちゃったのには唖然。今日の収穫、写真1が黒いタイプの雌。写真2はこの辺りの標準的な雌です。雄は雌ほど黒くなりませんが、右の雌より黒いのはいました。

ウスバシロチョウ黒♀ ウスバシロチョウ♀

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クロツバメシジミ第2化

庭でクロツバメシジミの雄が翔んでいました。早々と第2化の始まりです。大半はまだ終齢幼虫か蛹です。遅ればせながら、タイトゴメのプランターをチェックしました。根元を食われたタイトゴメは茶色く、枯れかけていて、晩生組の小さい幼虫は新しいプランターへ移しました。人工的な環境でも、第2化発生時期の幅は1ヶ月くらいありそうです。蛹もいくつか発見できて、タイトゴメの間からはえた雑草の葉裏で蛹化した個体は、きれいな緑系の蛹です。タイトゴメの茎についた蛹は黒っぽくなっています。

クロツバメシジミ第2化 クロツバメシジミ蛹

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庭にホシミスジ

緑が日に日に濃くなって、庭のコデマリで育ったホシミスジが朝日を浴びて滑空しています。昨日は播州のヒメヒカゲを見に行ったのですが、採集できるフィールドでは発生していませんでした。気温が上がり、採卵していたチャマダラセセリとクモマツマキチョウの母蝶が死亡しました。どちらもきちんと産卵してくれたので、ゼフィルスの飼育が終わった後、また飼育の楽しみが続きます。チャマダラの方は後半に産卵された卵は孵化していませんが、前半は孵化して、早いものは2齢です。クモマツマキは野外で採集してきた卵が孵化しました(写真)。食いつくところを探して花柄の根元をうろうろしています。気温や湿度が高いと、うまく生育しないので、涼しい所で瓶ざし飼育がお薦めです。採卵して高密度に産まれた卵の移動や、飼育のノウハウは以前紹介した、越佐昆虫同好会発行の『クモマツマキチョウ飼育の覚書』に丁寧に解説されています。師匠はオロナミンCの瓶を使われていますが、私はR-1の容器を使っております。

クモマツマキチョウ孵化

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クモマツマキチョウ採卵 2020

アサマシジミ幼虫を探していて、斜面を降りて行った雄はとれませんでした。その後ネットを用意して、休憩のたびに道脇のスミレの群落に注意していました。(ヤマト?)スジグロシロチョウがよく翔んできて、紛らわしかったのですが、スミレの脇においていたザックの赤に反応した白い蝶がいて、ダッシュして召し取りました。クモマツマキの雌です。これはうれしかった。アサマシジミとクモマツマキ、ここまで来た甲斐がありました。帰宅後、採卵用にセットています(写真1)。黄色のナバナで吸蜜してから産卵しはじめました。採卵用のカゴは百均の洗濯用ネット、園芸用針金、麻紐、チャック付ビニル袋、洗濯鋏、ダブルクリップ、600円でできます。洗濯用ネットを追加すると、700円で2つできます。新潟の話に戻って、雌もいることが判ったので、食草を探しました。クモマツマキかどうか、まだわかりませんが、卵も採れました(写真2)。

クモマツマキ採卵セット クモマツマキ?卵

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アサマシジミの幼虫採集

新潟までアサマシジミの幼虫採集に行きました。ミョウコウシジミタイプです。長野の小谷村には多産地があるのですが残念ながら採集禁止。あんなにいい場所なのに、ススキでエビラフジが埋もれていっちゃうんだろうなぁ。今日行ったところは既に誰かが採集した後のようでした。数が少ないので、幼虫に寄ってくるアリさん頼みです。終齢幼虫とまだ3齢と思われる小さな幼虫もいました。上方の斜面にも食草がありましたが、傾斜がきつく断念。目を凝らしてアリを探している斜面をオレンジの蝶が・・。

アサマシジミ幼虫3 アサマシジミ幼虫

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オオムラサキ終齢に

袋掛は初夏の季語で、実り始めた果実へ袋を掛ける季節。当方の袋掛けは、食草の水揚げが悪い場合の幼虫飼育や、母蝶の産卵時など、食樹にネットをかけて蝶を飼育するという動詞です。今シーズン、一番長く袋に入っているのは、オオムラサキ。やっと終齢になりました。昨年から飼育している、いただきもののブルーオオムラサキ。飼育中に減るわ減るわ。2齢までに半分になり、盛夏にアリにやられ、越冬時にもお亡くなりになって、やっと数頭、終齢になりました。

オオムラサキ終齢1  オオムラサキ終齢2

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ユキワリツマキ蛹化

越後の名人から卵をいただいたユキワリツマキが蛹化しました。西宮市産ツマキチョウ雄と八ヶ岳産21代目雌との掛け合わせです。卵と初齢幼虫の画像は飼育開始時の4月26日のブログに載せたので、今回は3齢、終齢、蛹の写真です。孵化率は5割強、高温にも低温にも弱いので、気を遣いました。これから低温処理、中温処理(越佐昆虫同好会報 121号,43-47頁(2020)参照)をして羽化させます。

ユキワリツマキ3齢 ユキワリツマキ終齢 ユキワリツマキ蛹

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チャマダラセセリ孵化

西岡信靖さん著の『飼育の実際』の記載通り、卵期8日ほどでチャマダラの孵化が始まりました。これで少なくとも最初の方に産んだ卵は無精卵ではなく、ほっとしました。卵の殻を通して頭が黒く見えるようになった翌日、卵殻を齧って幼虫が顔を出しました(写真1)。写真2は、孵化した初齢幼虫が食草葉裏の葉脈の間に糸を張って巣にしているところ。右下の茶色円形は葉を食べた跡です。全部夏型にするのではなく、半数は低温処理をして、秋型?と春型にしようと思っています。

チャマダラセセリ孵化 チャマダラセセリ初齢

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クロミドリシジミ幼虫採集

ハヤシミドリシジミ卵の時に書きましたが、昨年兵庫県初のクロミドリシジミが香美町で採集されました。蘇武岳山麓の耀山と判っているので、ダメもとで幼虫採集に行ってみました(県境を越えなくていいし)。いやー厳しい。半日探して2頭でした。まあ見つかったからいいか。最初に見つけた幼虫はアベマキのコルク質の溝にすっぽり収まっていました。2頭目は、見事に幹に着いたコケと同化していました。クロミドリの幼虫採集は2013年北杜市で空振りしていますが、採ったのは学生の時以来なので、40数年ぶり。最近は新見市や冠高原で成虫採集ばかりでした。寄生されていませんように。

クロミドリシジミ幼虫1 クロミドリシジミ幼虫2