リュキュウウラナミジャノメ採卵

リュウキュウウラナミジャノメの雌が羽化したので、蚊帳の中へ放したら、すぐに交尾。雌だけ採卵用のプラケースに移しました。採卵にも飼育にもササガヤを使っています。枯れやすいので、小さな密封容器の蓋に穴をあけ、根の付いたササガヤを差し込んでいます。容器の上とペットボトルの蓋には給餌用の薄めたポカリ+少量のハチミツを含ませた綿を置いています。まだ2日目ですが、10卵ほど産んでいます。今度はゆっくり育てて、大型の個体を羽化させようと思います。卵の脇に小さなダニがいる!

フタスジチョウの蛹

北海道産フタスジチョウが蛹化しました。自然状態では発生しない第2化になりそうです。北海道産フタスジの特徴である幅が広い白帯はどうなるのでしょう。イチモンジチョウやアサマイチモンジの2化は白帯が狭くなるので、おそらくフタスジも狭くなって、信州産のフタスジと同じくらいになってしまいそうです。蛹を背面から見てちょっと驚いたのですが、妙に幅が広く、葉っぱのような形になっています。

コノハチョウ羽化

コノハチョウが羽化しました。翅が固まるまで15℃の恒温槽に入れておいて、写真を撮ろうと出したら、コロリと落ちて死んだふり(写真1)。枯葉への擬態だけでなく、擬死のワザも使えるようです。しばらくしたらパサパサッと窓際に翔んでいきました。師匠のおかげで、コノハ、リュウキュウウラナミ、イワサキタテハモドキと家に居ながら沖縄気分が味わえました。

リュキュウウラナミジャノメ羽化

リュウキュウウラナミジャノメ第1号が羽化しました。沖縄での第2化は9月頃の発生ですから、ずいぶんと早い羽化です。蚊帳の中へ放して交配、累代する予定ですが、蛹化した時期は相当幅があり、雌が羽化するのは、1週間くらい先になりそうです。長生きしてもらわにゃなりません。すぐに蚊帳の中へ放しました。

タカネキマダラセセリの採卵

新穂高でタカネキマダラセセリの雌が採れたので、なかなか果たせずにいる飼育の第一歩、採卵を試みました。一昨年、昨年と卵は産むものの、幼虫が全く育ちません。一応イワノガリヤスらしい植物を鉢植えしてあるのですが、採卵もそうすんなりとはいきません。今回は2日目にやっと1卵、産んでくれました。

タカネキマダラセセリ 2021

今年も行ってきました。新穂高のタカネキマダラセセリ。白出沢の奥穂登山道は崩落したままで復旧していません。登山道だけでなく、沢沿いにあった草地も半分くらい崩落して、生息地が失われたようです。草付の復活を願うばかりです。遠いのですが、滝谷側のポイントへ。白出沢出会いから滝谷まで2時間、所要時間は昨年と同じですが、谷手前のう回路は整備が進んでいて、また登山路の草刈りも直前にされたようで、条件が良かったように思います。ポイントに到着して、青のビニール袋のトラップを草付の広場にセット、9:16に最初の個体が飛来しました。捕獲後フィルムケースに収めて、凍ったお茶を入れた保冷バッグに移します。幸先は良かったのですが、あとが続かず。次の個体が来たのは何と2時間後。その間、斜面上方や平行移動して探したのですが、全く見つからず。コヒョウモンもいないので、なんか不作のにおい。12時ころ、立て続けに翔んできましたが、トラップに一瞬反応するものの止まらず。トラップに静止してくれないので、強い日差しの中きついのですが、ずっとネットを構えて立っていて、反射的にトラップを横切った1頭を捕獲。取り込む間もなく、2頭目が来たので、欲張って2丁採りしようとした瞬間、多分足を滑らせて、転倒。右腰と肩を強打しました。ころんだ瞬間は全く覚えておらず、けがをしなかったのが幸いでした。皆さんも足場が悪い所は気を付けましょう。前にも書いた気がする。到着時にトラップをセット後、周辺をならして整備しておいたのが、後から考えてみると良かった。尖ったものはありませんでした。でも、こけた原因がはっきりせず、ショックだったので、すぐに片付けて帰りました。写真は撮れず、で過去の写真を貼っておきます。2012年7月滝谷で撮影。帰りの所要時間は昨年より長く、やはり術後の体力は完全には戻っていないことがわかりました。

クロコノマチョウの採卵

朝、マンションのエントランスでクロコノマチョウの雌を見つけました。弱っていたので、部屋へ持ち帰り、給餌しました。バタフライガーデンのTさんに連絡してジュズダマのある所を教えてもらい、採卵することに。昼までにセットして、鍼灸院から帰ってみると、もう産卵していました。ごくろうさん。

シルビアシジミ羽化

突然登場のシルビアシジミですが、千葉の友人から蛹を送ってもらいました。蛹を送ってもらい、数日で最初の1頭が羽化した次第。北限の栃木県産、貴重な鬼怒川河畔のシルビアです。飼育の過程を楽しむということはできませんが、行くのが難しい(行っても採れるかわからない)産地の蝶をいただけるのはうれしい、ごっつあんです。

ジョウザンシジミ蛹化

室温で飼育していたジョウザンシジミが蛹化し始めました。梅雨が明けてから、気温が35℃近いので、室温飼育分を18℃の恒温槽に移しました。といっても普通の第2化なので、たぶん黒っぽい個体が羽化するでしょう。こちらの群は累代用です。低温飼育群は最初12℃で設定しましたが、委縮して死にそうな幼虫がいたので、15℃に修正して飼育中です。