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2021年の蝶 9 キマダラルリツバメ

6月初旬、但馬へキマルリ採集に。兵庫県北部では同じ市内でキマルリの発生期がひと月ずれる産地があります。まずは標高の低い産地から。現地で合った仲間の情報では5月末から発生していたとのこと。キマルリの習性として日が傾いて、活動時間にならないと翔びだしません。晴天の日であれば、夕方から日没前に相当しますが、曇っていたりすると時間帯がずれるのが、やっかいなところです。この日は期せずして、神奈川のお友達を含め4名のおっさんが集まりました。幸い晴天だったので、午後4時ごろから、キマルリ雄が飛び出た枝先や丈の高い草本の上でテリトリーを張り出し、他の雄が近くを翔ぶ度に、追飛行動を始めます。小型の蝶がビュンビュン翔び回るので、採集しにくいのですが、ほぼ定位置にとまるので、あわてずに待ちます。ただ雌は不活発なので、活動場所周辺をかるく叩いて、少しだけ翔ぶ個体を探します。この産地での目玉はトラキマと呼ばれているトラ型のキマルリ。写真の右側がトラ型の雌です。裏面の地色の黄色味が強く、虎の縞模様みたいになる個体でトラ型がとれる産地は限られます。左側は通常型の雄。キマルリの採集では、特徴的な4本の尾状突起が取れないよう、気をつけます。1か月後、高標高地のカシワ林へ行きましたが、こちらは不作で、目撃確認だけして帰りました。福島県のキマルリは下調べをしたのですが、結局行かずじまいでした。

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